【ストレスフリー】ストレスからの病への抵抗②


前回、老化や病気を引き起こすフリーラジカルと、その原因であるストレスについてお伝えしました。

では、どのようにして、病や老化をひきおこすストレスを減らしていったらよいのか。
ストレス解消・体質改善・免疫力を高めるといった働きに関係する脳内ホルモンについてお伝えしていきます。


人間が生きていく上で不可欠のホルモンは、25種類と言われていますが、このうち副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンなどの一部を除いて、20種類のホルモンが脳内から分泌されています。


人間の脳が、強いストレスや怒り、恐怖を感知したとき、脳内ではノルアドレナリンという神経伝達物質が分泌されます。
また、糖尿病や肝臓炎、高血圧などで苦しんでいる方はストレスを強く受けやすく、ノルアドレナリンの分泌量が多い体質の人が多いです。
しかし同時に、受けたダメージを他の力に変える働きが神経伝達物質にはあるのです。
このノルアドレナリンであれば、不安や恐怖に対抗して、覚醒・集中力・記憶力・積極性を高めて、仕事の能率を向上させたり、痛みを感じにくくする働きをします。


逆に、人がリラックスした状態でいると、脳内モルヒネともいわれる善玉ホルモンのβエンドルフィンが分泌されます。
外科手術の時にも使われるモルヒネは、大麻から抽出するアルカロイド系の麻薬ですが、近代西洋医学では、末期ガン患者の耐え難い苦痛をやわらげるための治療法として、投与されます。しかし副作用も大きく、最近ではモルヒネの使用は減っています。



ところが、モルヒネの5倍ほどの強力な鎮静・幻覚効果があるβエンドルフィンは、脳内モルヒネともいわれますが、習慣性や中毒という副作用も起こさず、臓器や神経になんら悪影響を与えません。
そして、ストレスを克服するような生活習慣を身につければ、脳内ホルモンがどんどん出てきて、血液から濃糖度、高脂肪分を追い出してくれます。
脳内ホルモンにはβエンドルフィンをはじめ、セロトニンという脳の機能を正常に保つ働きのあるホルモンもあります。
これは、悪玉の活性酸素を中和する働きを持つSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ=酵素)をつくるのに欠かせません。
そのほか人間の神経を興奮させるドーパミンなど、20種類が認められています。
これらのホルモンは、人間の体力維持機能を助けるパワーを持っていますが、ドーパミンは、人間のチャレンジ精神とか意欲増進に深く関わるものですが、ドーパミンの分泌が多すぎると、エネルギーの多消費が続くようになりますから、意欲満々の張り切り過ぎも、健康維持にとってはプラスにはなりません。


次回は、脳の働きによるストレス解消と、脳細胞の活性化についてお伝えします。


ハートリテラシー

自由な目標設定と、豊かなエネルギーが実現する出会い(情報・人・豊かさ)と出来事(感動・感謝・関係性)の縁起のメカニズムを日々体感しているコーチが言葉にエネルギーを込めて綴るブログです。 最新情報:https://heartliteracy.com